貴方ヲ好キトカ嫌イトカ 「ねぇおチビさんおれのことすき?」 窓辺から自分の背中に向けられた言葉を 金髪の少年はさらっと無視して本のページをめくる いつもの風景 いつもの会話 窓辺に座った闇色の少年は苦笑して窓の外を眺める 金髪の少年の目に 本など映っていないことに とうの昔にに気付いているから 本を読んでいるフリをして コチラの気配をうかがってる (かわいいなぁ・・・ おチビさんは) 闇色の少年はくすくすと笑いながら金髪の少年の方を見る 「ボクはねぇ おチビさんの事好きじゃないよ」 金髪の少年は一瞬肩をピクリと動かしてから 「・・・そうかよ」 ぼそりとこたえる ペラリと音が響く 「うん だってそんな言葉じゃ足りないもん」 闇色の少年は窓辺を離れると金髪の少年の方へと歩いて行く 「愛してる でも足りない」 金髪の少年の肩に手を置いて顔を覗き込む 「ねぇ そういうときってどうやって思いを伝えればいいの?」 瞳を上げた金髪に 闇色の長い髪が さらりとふりかかった 2010/10/12